目覚める直前の夢・・・ってほとんど覚醒してる脳が理性のたがを外して 自身の心の奥の思いを見せるようなものだと思うけど。
私は体の上を滑る母の優しく慰めるような手のひらの動きに苛立って 「私が一人でどんな想いでここまでやって来たと思うの。 誰にも変わってもらえるものではなかったのよ! 誰にも縋ることができなかったのよ!今更そんな優しさは要らない」 とその手を払いのけていた。
その後、なぜか場面展開して遊覧船(?)のデッキに一人 しばらくの後船の中に戻った私は 込み入った座席に迷いもせず当然のように腰を下ろした。 周りにはたぶん見知った人たちだと思うけど それがまた押しのけるような勢いで。
そこでバチ!っと目覚めたのだけど・・・あまりの衝撃に胸がどきどき。
その不遜な私はどうしたもの??って。
けして虐げられてきたわけではないし その折々に励まされたり支えられて前向きにここまで来たと思うのに。
一日囚われるように反芻しながら 母の命日が近いことに気づいた。
ごめんね。ごめんね。 私はこのところ優しさを形にできないくらい心が疲れていたのかもしれない。 私自身にももっといたわりの思いを持ってもよいのかもしれない。
深く、長くずっと傷ついていたのかもしれない。
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